カカオトークを代わりにやってもらうとき|任せられる操作と本人しか進められない操作
カカオトークの操作を家族や友だちに代わりにやってもらいたくなる場面は珍しくありません。設定の項目が見つからない、機種変更の手続きが不安、登録するところで止まってしまった。ところが実際に頼もうとすると、途中で必ず進めなくなる箇所が出てきます。しかもその箇所は、操作が難しいところとは限りません。ここでは、カカオトークで代わりにやってもらえる操作と、本人でなければ進まない操作の境目がどこに引かれているのかを整理します。
境目は操作の難しさではなく、届くものを見るかどうか
手伝ってもらう話になると、つい「難しいところを任せて、分かるところは自分でやる」という分け方を考えます。ところがカカオトークの境目はそこに引かれていません。分かれ目になっているのは、その操作を進めるあいだに本人の端末や登録先へ新しく何かが届くかどうかです。
届くものがない操作は、手数が多くても横から手を出せます。逆に、届いたものを読まないと次の画面へ進めない操作は、押す回数が一回でも本人の端末がその場にないと止まります。
代わりにできる操作と、本人の端末が要る操作
| やりたいこと | 代わりに進められるか | 理由 |
|---|---|---|
| 設定項目の場所を探す | できる | 画面を見て探すだけで、何も届かない |
| 相手のIDを入力して検索する | できる | 入力する文字は本人から聞ける |
| 送る文章を考える、書き起こす | できる | 送信そのものは本人の指でよい |
| 端末の中の写真を選んで送る | できる | 端末の中だけで完結する |
| 新規登録、番号を変えたあとのログイン | できない | 番号あてに届く認証番号が要る |
| パスワードの再設定 | できない | 登録した電話番号やメールアドレスで本人確認する |
| パソコン版へのログイン | できない | スマホ側に届く認証番号の入力を求められる |
上の四行と下の三行を分けているのは、作業量ではありません。上は画面の中だけで終わり、下は「どこかから届いたものを読む」という工程が途中に挟まっています。
本人の端末が要る操作には、同じ形が並んでいる
- 新しい端末でログインできるかどうかは、失った端末ではなく登録した電話番号を今も使えるかで決まります。番号が使えれば認証番号で本人確認ができ、番号も登録済みのメールアドレスも手元にない場合は自力での復帰が難しくなります
- トーク履歴のバックアップは旧端末で作る操作なので、端末を手放したあとから代わりに作ってもらうことはできません
- 復元に使うバックアップ用のパスワードには再発行の仕組みがなく、本人が控えていなければ誰も取り出せません
- パソコン版やタブレット版は、スマホが使えることを前提にした仕組みです。スマホ側の復旧を飛ばして先へ進むことはできません
並べてみると、代わりにやってもらう相談が本当に必要になる場面ほど、任せられない側へ寄っていきます。設定の場所が分からない程度なら人の手が届き、ログインできなくなったときには届かない、という並びです。手伝ってもらえば早いはずの場面が、いちばん手伝ってもらえません。
善意で手伝う形は、乗っ取りの手口と同じ形になる
ここに、避けようのない重なりがあります。届いた認証番号を読まないと進まない操作を人に任せようとすると、番号を教えるか、端末そのものを渡すかのどちらかになります。ところが番号を他人に伝える形は、アカウントを奪う手口とまったく同じ形です。
当サイトで乗っ取りを扱った記事では、家族や知人を名乗っていてもSMSで届いた認証コードを教えてはいけない、本物の運営や知人がコードを尋ねてくることはない、と書いています。ここで見落としやすいのは、これが「相手が偽物だったとき」に限った話ではないという点です。本当に頼まれて手伝おうとしている人が番号を尋ねたとしても、尋ねられた本人の画面には、手口と区別できる材料が何も出てきません。文面も、聞かれる番号も、急かされる感じも同じになります。
したがって、頼む側は断られて当然だと考えておくほうがよく、手伝う側は最初から尋ねない形を選ぶことになります。具体的には、端末は本人が持ったまま、こちらは横から声で案内するという形です。この形に切り替えても、表の上四行にあたる操作はそのまま人の手で片づきます。
端末を預けると、頼んでいない範囲まで一緒に開く
| 預けている間にできてしまうこと | 本人が後から気づけるか |
|---|---|
| 過去のトーク履歴を読む | 読んだ跡は残らない |
| 端末に保存済みの写真や動画を見る | 同じく跡は残らない |
| 友だちの削除やブロック | 一覧を見れば分かる |
| 退会の手続きを進める | 画面が変わるので分かる |
| スタンプの購入などの支払い | 明細に残る |
見るだけの操作は跡が残らず、状態を変える操作は跡が残ります。困るのは前者のほうです。カカオトークには、特定の一件だけを他の人に許すという区切りが用意されていません。端末を渡すという行為は「頼んだ一件」を渡すのではなく、「その端末で今開けるもの全部」を渡すことになります。
アプリのパスコードやトークごとの暗証番号をかけていても、渡すときに自分で解除するのであれば結果は同じです。預ける相手を信頼しているかどうかとは別に、渡している範囲は毎回この表の全体になります。
手伝う側が引き受けてよい範囲
- 案内までにとどめ、端末は受け取らない。手を動かすのは本人、探すのはこちら、という分担にすると表の上側だけで進みます
- 届いた番号は尋ねない。進まない場面に当たったら、そこで止めて本人の手に返すのが正しい形です
- 自分の画面を根拠に説明しない。相手の端末では項目の名前も位置も違うことがあり、更新で画面が変わったときの読み替え方は、画面が変わった場合を扱った記事にまとめてあります
- 設定が効いたかどうかを代わりに確かめるのは難しい。相手の画面にしか出ない項目があるためで、確かめ方の限界は効き目の確認を扱った記事のほうに整理してあります
なお、子どもの利用については、保護者があらかじめ設定を決めておくという別の枠があります。こちらは操作を代行する話ではないので、子どもの安全を扱った記事を参照してください。
まとめ
カカオトークを代わりにやってもらえるかどうかは、操作の難しさでは決まりません。判定はこの一問で足ります。
その操作を進めるために、本人の端末に新しく届くものを見る必要があるか。
見る必要がないなら、横から声をかけるだけで人の手が届きます。見る必要があるなら、番号を教えても端末を渡しても、安全な代行の形にはなりません。そこは本人が端末を持って進める場所だと決めておくほうが、結局は早く終わります。
当サイト「カカオトーク友達募集掲示板」では、カカオIDを安全に交換できる環境を整えています。認証番号の代行を持ち出してくる相手には応じず、落ち着いてやり取りできる場で友達を募集したい方はぜひご活用ください。