カカオトークで証拠を残す方法|スクリーンショットに写らないもの
カカオトークの解説記事や相談窓口の案内には、「大事なやり取りはスクリーンショットで残しておきましょう」という一文がよく出てきます。当サイトの記事でも、退会や機種変更の前、トラブルを相談する前、不具合を問い合わせるときに同じことを書いています。ところが、いざカカオトークで証拠を残そうとすると手が止まります。カカオトークには「このやり取りを記録として書き出す」という一つの操作がなく、画面に出ているものを自分で組み合わせるしかないからです。この記事では、何が写らないのか、何がどの順番で消えるのかを整理します。
「残しておきましょう」と言われる場面は3つに分かれる
まず、残す必要が出てくる場面を分けておきます。締切の性質がまったく違うためです。
| 場面 | 消える理由 | いつ消えるか | 消える前に気づけるか |
|---|---|---|---|
| 退会・退出・トークルーム削除・機種変更の前 | 自分の操作 | 自分が操作した瞬間 | 気づける |
| 相手とのトラブルを相談したいとき | 相手の操作 | いつ起きるか分からない | 気づけない |
| 不具合を問い合わせたいとき | 画面を閉じる | その場かぎり | 気づけない |
| 送られた写真や動画 | 保存期間の経過 | 数週間が目安とされる | 開こうとして初めて分かる |
自分で締切を決められるのは1行目だけです。残りの3つは、残そうと思った時点ですでに手遅れになっていることがあります。「あとでまとめて残そう」が通用するのは1行目だけだと考えてください。
記録をひとまとめに書き出す操作は用意されていない
トークルームの右上のメニューには、トーク内容をテキストファイルとして送り出す機能があります。これを使えば、メッセージ本文と日時をアプリの外へ出せます。
ただし、ここに写真やスタンプは含まれません。書き出されるのは文字が中心です。写真を残すには画像を長押しして端末に保存するという別の操作が要りますし、相手の名前や写真を残すにはプロフィール画面のスクリーンショットが要ります。カカオトークで証拠を残すという作業は、性質の違う3つの操作を自分で組み合わせて初めて形になります。ひとつのボタンで完結しないので、どれか一つを忘れたまま「残した」と思い込みやすいのが厄介なところです。
一枚のスクリーンショットには「誰が」が写らない
トーク画面を1枚撮れば足りるように思えますが、その1枚に写るのは、上部に出ている相手の名前と、メッセージ本文と、送信時刻です。このうち名前が曲者です。
- 相手が設定しているプロフィール名は、相手の側でいつでも変更できます
- 自分が別名を設定していた場合、画面に出ているのは自分の端末にだけ反映されている呼び名です
- 相手が退会すると、名前が空欄のように表示されたり、プロフィール画像が初期状態に戻ったりすることがあります
一番見落とされやすいのが3つ目です。相手が退会しても、トークルームと過去のやり取りは残ります。つまり、本文は残るのに、誰との会話だったのかが先に消えるという順番で失われます。「何を」と「誰が」は、別のタイミングで別の理由で欠けていきます。
では何を写せば「誰が」を固定できるのか。カカオトークIDです。IDは一度設定すると変更できない仕様なので、名前のように後から書き換わることがありません。ただしIDは相手の名前と同じ画面には並んでおらず、そもそも相手が教えてくれて初めて分かる情報です。掲示板や検索で相手のIDを見て友だち追加したのであれば、そのIDが最も安定した手がかりになります。控えていないなら、後から画面をたどって拾えるとは限らないと考えておいてください。
時刻が写るのは送信されたメッセージだけ
日時をそろえて残すよう案内されることがありますが、カカオトークで時刻が表示されるのは、送信されたメッセージと不在着信のように相手に届いたものだけです。既読がついた時刻、相手がプロフィールを変えた時刻、写真を保存した時刻は、どこにも表示されません。
そのため、画面をいくら撮っても「いつそれに気づいたか」は記録になりません。気づいた日時を残したいときは、自分だけのトークルームへ一言送っておくのが確実です。送信したものには時刻がつくという性質を、そのまま日時の記録に使う形になります。
相手の操作で減るもの、減らないもの
証拠を残す優先順位は、次の一つの質問で決まります。それは相手の操作で減るか、という点です。減るものから先に手元へ出しておけば、あとは慌てずに済みます。
| 対象 | 相手の操作で減るか | 手元に残す方法 |
|---|---|---|
| メッセージ本文 | 減る。送信取り消しをされると自分の画面からも消える | 画面の撮影、テキストの書き出し |
| 相手の表示名とプロフィール画像 | 減る。変更や退会で見た目が変わる | プロフィール画面の撮影 |
| カカオトークID | 変わらない。変更できない仕様 | 教えてもらった時点で控える |
| 送られた写真や動画 | 保存期間を過ぎると開けなくなる | 長押しして端末に保存 |
| すでに端末へ保存した画像 | 減らない | すでに手元にある |
| 書き出したテキストファイル | 減らない | すでに手元にある |
境目は、まだカカオトークの中にあるか、端末の中へ出したかです。アプリの中にある限り、それは相手の操作と提供側の保存期間の影響を受け続けます。端末へ出した瞬間に、その影響から外れます。
なお、送信取り消しをされたメッセージの文面は、端末の通知履歴に残っていて読める場合があります。ただし端末の種類や通知の設定によって変わるため、当てにできるものではありません。
写真と動画だけは別の締切で消える
送受信した写真や動画は、一定期間を過ぎるとサーバー側から取得できなくなり、開こうとしても有効期限切れの案内が出ることがあります。トークルームにサムネイルは並んだままなので、消えたようには見えません。
ここが文字と決定的に違う点です。文字は相手が取り消さない限り残りますが、写真は誰も何もしなくても勝手に締切が来ます。「トークが残っているから写真も大丈夫」は成り立ちません。一度端末に保存してしまえば期限とは無関係になるので、後から見返す可能性が少しでもあるなら、届いた日のうちに保存しておくのが結局いちばん早い方法です。
残したあとに気をつけること
- 通常のトーク画面を撮影しても相手に通知は届きませんが、シークレットチャットでは通知が届く仕様です。撮る前にどの種類のトークかを確かめてください
- 書き出したテキストを表計算ソフトで整理すると読みやすくなりますが、編集できる形式なので、加工していない元のファイルもそのまま残しておきます
- 記録には相手だけでなく自分の個人情報も写り込みます。第三者に見せるときは、必要な範囲だけを見せるようにしてください
- 記録を残しても、運営に問い合わせて相手の情報を教えてもらえるわけではありません。相手からの連絡を止めたいなら、通報とは別にブロックが必要です
まとめ
カカオトークで証拠を残すときに押さえておきたいのは、記録をひとまとめに書き出す操作がないこと、そして先に消えるのは本文ではなく「誰が」のほうだという点です。文字はテキストとして書き出せますが写真は含まれず、写真には保存期間という別の締切があります。名前は相手の都合で変わり、退会すれば見た目が初期状態に戻ります。変わらないのは変更できない仕様のカカオトークIDだけです。
まだアプリの中にあるものは、相手の操作と保存期間の影響を受け続けます。端末の中へ出したものだけが、こちらの手に残ります。この線引きだけ覚えておけば、何から先に残せばよいかで迷わずに済みます。
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