カカオトークで何もしていないのに変わるもの|自動で起きることの見分け方

基礎知識

カカオトークを開いたら、友だちリストに知らない人が並んでいた。切ったはずの通知が鳴りはじめた。前に見た写真が開けなくなっていた。どれも自分の操作を思い返しても心当たりが出てこないので、不具合や乗っ取りを疑いたくなります。ところがカカオトークには、自分の指以外をきっかけにして状態が変わる仕組みが数多くあり、そのほとんどは機能の説明の中に「自動的に」と一行だけ書かれています。この記事では、カカオトークで何もしていないのに変わるものを、きっかけの在りかで整理します。

「自動的に」は記事のあちこちに一行ずつ置かれている

当サイトにある記事を見渡すと、およそ五本に一本に「自動的に」という説明が入っています。友だちが増えた理由は友だち追加の記事に、通知が戻った理由は通知の記事に、写真が開けない理由は保存期間の記事に、それぞれ一行ずつ散っている状態です。「何もしていないのに変わった」という入口から探しはじめると、どの記事を開けばいいのかが決まりません。

まとめて見ると傾向がはっきりします。カカオトークで自動的に起きることの多くは、きっかけが自分の指ではありません。操作を思い返しても出てこないのは当然で、「何もしていないのに」という感覚のほうが実際に合っています。

自動で起きることは、きっかけの在りかで四つに分かれる

きっかけ具体例気づくタイミング
自分の別の操作新しい端末でログインすると前の端末が落ちる前の端末を開いたとき
相手の操作相手が電話帳に自分の番号を保存すると向こうのリストに並ぶ気づかないことが多い
時間の経過期間を決めて切った通知が期限で元に戻る音が鳴ったとき
端末やアプリの状態空き容量が減ると古い表示が読み込まれなくなる見返そうとしたとき

四つのうち、自分の手元にきっかけがあるのは一つ目だけです。残りの三つは、相手の端末の中か、時計の中か、自分の端末の状態の中にあります。原因を探すときに自分の操作履歴だけを追っていると、四分の三を最初から見落とすことになります。

自分の操作がきっかけでも、押した場所と変わる場所は違う

一つ目の型がやっかいなのは、押した覚えはあるのに、変化が別の場所に出るからです。

新しいスマートフォンでログインすると、それまで使っていた端末は自動的にログアウトされます。押したのは新しい端末で、変わるのは古い端末なので、そちらを開くまで気づけません。アカウントを削除したときも同じで、参加していたグループトークからは自動的に退出になり、退出したという案内が出るのは残ったメンバーの画面です。

損が大きいのは退会の待機です。申し込んでから完了までの待機時間中にアプリを開いてログインすると、申請そのものが自動的に取り消されます。待った時間はまるごと無効になりますが、知らせは出ません。押した操作は「アプリを開く」だけなので、自分が取り消したという実感も残りません。なお、押した直後にどこまで戻せるかは、間違えて押したときの記事で場面別に整理しています。

相手の操作がきっかけのものは、相手にも見えていない

二つ目の型では、変化の起点が相手の端末にあります。ここで誤解されやすいのは、相手のほうも自覚を持っているとは限らない点です。

相手が自分の電話番号を端末の電話帳に保存しただけで、相手の友だちリストにこちらが並ぶことがあります。相手はカカオトークの画面には触れていません。しかも友だち追加は片方向で、追加されたという通知も届かないため、どちら側も何が起きたかを知らないまま並んでいる状態になります。止める設定と手順は、自動追加をオフにする記事にまとめています。

グループトークへの追加も同じです。招待された側に承認する画面はなく、招待された時点でルームに入っています。呼んだ側は人数を増やしたつもりでも、呼ばれた側の一覧には見覚えのない部屋が増えます。仕組みと抜け方は、グループに勝手に追加されたときの記事で扱っています。

友だちのアイコンについた波線も同じ型です。その相手が最近プロフィールを変えたという印で、こちらがアイコンを開くと自動的に消えます。相手は、こちらの画面に印がついたことも消えたことも知りません。

止める設定があるものと、ないものの境目

自動で起きることきっかけ止める設定
電話帳の相手が友だちに並ぶ相手の電話帳への保存ある
写真や動画が勝手に読み込まれる相手からの受信ある
グループトークに入っている相手の招待ない
前の端末がログアウトされる自分の新しい端末でのログインない
開いた瞬間に既読がつく自分がトークルームを開くない
退会の申請が取り消される待機中に自分がアプリを開くない
期間を決めた通知オフが元に戻る期限の到来期間ではなく無期限にする
古い写真や動画が開けなくなる保管の期限ない

並べると境目が見えてきます。止める設定が用意されているのは、これから増えるものだけです。友だちが増える、写真が落ちてくる。こうした増える側には、どこかにオフの項目があります。

一方、時間の経過で減るものと、自分の操作の結果として起きるものには、止める項目がありません。保管の期限が来て古い写真が開けなくなるのを止める設定はなく、開いた瞬間に既読がつくのを止める設定もありません。アプリの側から見れば、前者は最初から決まっている期限で、後者は自分が望んで押した操作の結果だからです。

例外が一つあります。グループトークへの追加は明らかに増える側なのに、事前に止める設定がありません。ブロックもこの入口には効かず、増えたあとに抜ける後追いの対応しか残っていません。増える側なら必ず止められるという読み方は、ここだけで裏切られます。

なお、利用制限が時間の経過で解けるかどうかは緩和の記事に、設定を後から変えたときにどこまで戻るかは設定を後から変えた場合の記事に整理しています。

自動で起きると思われているのに、起きないもの

逆の側も同じくらい大事です。説明の中に「自動的には〜されません」と書かれている場面は、期待していたことが起きない場面です。

  • 機種変更で、トーク履歴と写真は自動では引き継がれない
  • 退会して再登録しても、友だちリストは自動では戻らない
  • ブロックを解除しても、相手が自動で友だちリストに戻るとは限らない
  • パソコン版を開いても、ログインより前のやり取りは流れてこない
  • テーマを買っただけでは、見た目は自動では切り替わらない

こちらにも境目があります。アカウントに結びついているものは自動で戻り、端末の中に置いてあるものは戻りません。友だちリストや購入したものはアカウント側にあるので、ログインし直せばついてきます。トーク履歴と写真は端末側にあるので、自分でバックアップを取っていなければ、どれだけログインし直しても現れません。手順は機種変更のカテゴリの記事で扱っています。「あれだけ勝手に動くのだから履歴も戻るだろう」という期待は、毎回ここで外れます。

きっかけの在りかを一つの問いに置き換える

覚えることは一つで足ります。その変化のきっかけは、自分が押せる場所にあるか。

あるなら、止める設定を探すか、操作の順番を変えれば避けられます。ないなら、探しても設定は出てきません。相手の端末や時計の中にあるものを設定で止めようとして時間を使うより、増えたあとや消えたあとにどう片付けるかを決めてしまうほうが早く済みます。

この問いは、不具合を疑う前にも使えます。思い出すべきなのは自分の操作ではなく、その前後に起きた自分以外の動きです。相手が連絡先を整理したのかもしれませんし、決めておいた期間が明けただけかもしれません。

まとめ

カカオトークで何もしていないのに変わるものは、きっかけの在りかで四つに分かれます。自分の別の操作、相手の操作、時間の経過、端末やアプリの状態です。自分の手元にあるのは一つ目だけなので、操作履歴を思い返しても原因が出てこないのは自然なことです。止める設定が用意されているのはこれから増えるものだけで、時間で減るものと自分の操作の結果には設定がありません。そして自動で動く場面の多さとは裏腹に、トーク履歴と写真だけは自分の手でバックアップしないと戻りません。何もしていないのに変わったと感じたら、そのきっかけが自分の押せる場所にあるかどうかを先に確かめてみてください。

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