カカオトークの似た名前の機能を見分ける|同じ言葉が別のものを指す理由

基礎知識

カカオトークの解説を読んでいて、書かれている手順が自分の画面と合わない、と感じたことはないでしょうか。説明が間違っているのではなく、同じ言葉が別の機能を指しているだけ、ということは珍しくありません。カカオトークには似た名前の機能がいくつも並んでいて、「削除」も「ブロック」も「お気に入り」も、一つの機能を指す言葉ではないからです。この記事では、似た名前の機能が増える理由と、取り違えたときに何が起きるのか、迷わずに目的の入口へたどり着く探し方を整理します。

似た名前の機能が多いのは、対象ごとに分かれているから

カカオトークの機能は、「何をするか」ではなく「何に対してするか」で分かれています。消す・止める・保存する・探すという動作が同じでも、対象が違えば別の機能として用意されている、という作りです。

そのため、動作を表す言葉のほうが先に覚えられ、対象の違いは後回しになります。「削除の方法」を調べようとした時点で、答えはすでに五つに分かれている、という状態が起きます。当サイトでも、一つの言葉を種類別に分けて解説した記事がいくつもあります。

よく使う言葉分かれている数分かれ方の基準
削除五つ前後何を消すか
ブロック四つ相手がどの立場か
検索六つ何を探すか
お気に入り三つ何を登録するか
通報四つどこで見かけた相手か
容量四つどこの容量か
ダウンロード四つ何を取り込むか
登録五つ何を登録するか
料金五つどこに支払うか

数だけ見ると覚えることが多そうですが、右の列はどれも「何に対して」を言い換えたものです。ここさえ押さえておけば、種類そのものを暗記する必要はありません。

取り違えには三つの型があり、起きることが違う

似た名前の機能で詰まるとき、状況は次の三つに分けられます。

  1. 同じ名前が、別の対象を指している — 手順どおり進めても、探している項目が出てこない
  2. 名前は違うのに、結果が似ている — 操作は成功する。ただし消えた範囲や止まった範囲が思っていたものと違う
  3. カカオトークではなく、カカオの別サービスの話だった — カカオトークの設定をどれだけ見直しても変わらない

重さが違うのは二番目です。一番目と三番目は時間を損するだけで、状態そのものは何も変わりません。二番目だけは操作が通ってしまうぶん実害が出て、しかも失われたものの多くは自分では元に戻せません。「見つからない」で済む取り違えと、「消える」取り違えがある。この区別を先に持っておくと、どこで慎重になるべきかが決まります。

型一:同じ言葉のボタンでも、押した画面で効く範囲が変わる

いちばん数が多いのが「削除」です。言葉は同じでも、どの画面のどの行に対して行ったかで、消えるものが違います。

  • トーク一覧で削除する — ルームが一覧から片付くだけで、グループには在籍したまま。新しいメッセージが来ると再び表示されます
  • メッセージを削除する — 自分の画面からは消えますが、相手の画面には残ります
  • 友だちを削除する — リストから外れるだけで、相手からのメッセージや通話は通常どおり届きます
  • アプリを削除する — 端末からアプリが消えるだけで、アカウントとデータはサーバー側に残ります
  • アカウントを削除する — アカウントそのものが失われ、復元はできません

同じことが「名前」でも起きています。あとから何度でも変えられるプロフィール名と、一度設定すると変更できないカカオIDは別のもので、どちらも普段の会話では「名前」と呼ばれます。名前を変えたいという相談の多くはプロフィール名の変更で解決しますが、IDのほうを変える手段は用意されていません。

型二:結果が似ている操作は「どこまで消えるか」で分かれる

名前が違うのに結果が似ている組み合わせは、自分の画面だけを見ていると区別がつきません。違いが出るのは相手の側です。

迷いやすい組み合わせ自分の画面での見え方相手側で起きること
グループの削除と退室どちらも一覧から消える削除では在籍したまま。退室ではメンバーから外れる
メッセージの削除と送信取り消しどちらも自分の画面から消える削除では相手に残る。送信取り消しでは相手からも消える
友だち削除とブロックどちらもリストから見えなくなる友だち削除では届く。ブロックでは届かない
アプリ削除とアカウント削除どちらもアプリが使えなくなるアプリ削除では何も起きない。アカウント削除では関係が失われる
ブロック解除と友だちへの復活どちらも遮断が外れる解除しただけでは友だちリストに戻らないことがある

右の列を並べると、片方は自分の画面を片付けるだけの操作で、もう片方は相手との関係そのものを変える操作だと分かります。自分の画面が変わるだけなのか、相手側でも何かが変わるのか。それを先に決めるだけで、選ぶべき操作は一つに絞れます。

型三:カカオトークの中を探しても見つからないもの

三つ目は、そもそもカカオトークの機能ではない、という型です。カカオという名前のつくサービスは複数あり、連携している部分だけが手元に見えるため、境目が分かりにくくなっています。

  • 投稿を見たことが相手に表示されるのは、カカオトークのプロフィールではなく、連携するカカオストーリー側の仕組みです
  • 漫画が読めるのはカカオトークではなく、カカオが手がける別のサービスです
  • 画面に出てくる動物のキャラクターはカカオフレンズと呼ばれるもので、見た目の似た他社の作品とは関係がありません

この型に当たっているとき、カカオトークの設定をどれだけ探しても該当する項目は出てきません。探し先そのものを変えるのが唯一の対処です。

機能名ではなく対象から探すと、入口が一つに決まる

三つの型に共通する対処は同じです。動作の名前から探すのをやめて、対象から探すことです。

  1. 何に対しての操作かを一語で決める — メッセージか、トークルームか、友だちか、アカウントか
  2. その対象が置かれている画面を開く — 対象のある場所が、そのまま正しい入口になります
  3. その画面に出てくる選択肢だけを読む — 別の画面についての説明は自分の状況に当てはまりません
  4. 相手側でも何かが変わるかを確かめてから実行する — ここが型二の分かれ目です

やりたいことからどのタブを開くかは、カカオトークのやり方をやりたいこと別にまとめた記事のほうで扱っています。この記事はそのタブに着いたあと、似た名前で並ぶ項目のどれを選ぶか、という次の段階の話です。

解説が自分の画面と合わないときに疑う順番

説明と画面が食い違うとき、次の順に確かめると早く切り分けられます。

  1. 別の種類の説明を読んでいないか — 同じ言葉の別の機能なら、手順も画面も違って当然です
  2. 対象がずれていないか — 友だちの話なのか、トークルームの話なのかを読み直します
  3. カカオトークの外の話ではないか — 別サービスの機能なら、設定を探しても出てきません
  4. 表示そのものが変わっていないか — ここまでで合わない場合に、はじめて画面の変化を疑います

四番目については、カカオトークのアップデートで画面が変わったときの読み替え方をまとめた記事があります。ただし、先に画面の変化を疑うと、実際には種類違いだった場合に探し続けることになります。項目の名称や配置はバージョンや端末で異なりますが、それは表示の話で、ここで扱っている種類の違いは表示が変わっても残ります。

まとめ

カカオトークに似た名前の機能が多いのは、動作ではなく対象ごとに機能が分かれているためです。取り違えは三つの型に分かれ、同じ名前が別の対象を指していた場合と、カカオの別サービスの話だった場合は、探しても見つからないだけで済みます。注意が必要なのは、名前が違うのに結果が似ている型で、操作が通ってしまうぶん、消える範囲や届く範囲が思っていたものとずれます。

迷ったときは、機能名ではなく「何に対しての操作か」から入ってください。対象が決まれば画面が決まり、画面が決まれば選ぶべき項目も一つに絞れます。そのうえで相手側でも何かが変わるのかを確かめてから実行すれば、取り返しのつかない取り違えはほとんど防げます。

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