カカオトーク 音量はどこで決まるのか|同じボタンが別の音量に効いている
カカオトークの音が小さい、通知音が鳴らないというときに見かける案内は、たいてい「端末の音量を確認してください」の一行で終わっています。ところが実際に音量を上げてみても直らないことがあります。カカオトークの音量で迷う人が多いのは、上げ下げできる音量がそもそも一つではなく、上げたつもりのものと鳴らしたい音がずれているからです。
この記事では、カカオトークの音量がどこで決まっているのか、鳴らない音の正体をどう絞り込むのかを整理します。
「端末の音量を確認」で話が止まってしまう理由
「端末の音量を確認する」という案内そのものは間違っていません。ただ、その先が書かれていないために、読んだ側は自分の端末の音量が一つしかないものとして操作してしまいます。
スマートフォンの音量は、用途ごとに別の値として保存されています。通知音の音量を最大にしても、動画の再生音は最小のまま、ということが普通に起こります。つまり「端末の音量」という言い方は、複数ある入れ物のどれを指しているのかを省いた表現です。
カカオトークの音量が直らないときに起きているのは、たいていこのずれです。上げた音量と、鳴らしたかった音が、別の入れ物に入っていたということになります。
カカオトークの設定にあるのは音の種類で、大きさは端末が持っている
カカオトークの設定から選べるのは、通知音や着信音として「どの音を鳴らすか」という種類です。メッセージを受け取ったときの音を別のものに差し替えたり、鳴らさないようにしたりする項目はここにあります。
一方、その音をどのくらいの大きさで鳴らすかは、カカオトークの側では決まっていません。音を鳴らす担当はアプリでも、大きさのつまみを握っているのは端末のほうです。
この分担を知っておくと、探す場所が一つに決まります。「カカオトークだけ音が小さい」と感じてアプリの設定画面をいくら見ても、そこに大きさの項目は見当たりません。見る先は端末側です。逆に、鳴る音そのものを変えたいという話であれば、それは音の種類の問題なので、カカオトークの設定の側で片が付きます。
端末の音量は用途ごとに分かれている
カカオトークに関係する音量は、次のように分かれています。マナーモードで止まるかどうかも同じ表にまとめました。
| 音量の種類 | カカオトークで鳴るもの | マナーモードで止まるか |
|---|---|---|
| 着信音と通知音 | メッセージの通知音、通話の着信音 | 止まる |
| 再生音 | ボイスメッセージ、受け取った動画 | 止まらない |
| 通話中の音声 | 無料通話やビデオ通話の相手の声 | 止まらない |
| アラーム | カカオトークでは鳴らない | 止まらない |
ここで大事なのは、マナーモードが全部の音を黙らせるわけではないという点です。マナーモードで止まるのは着信音と通知音で、自分で再生した音は止まりません。マナーモードにしているから安心だと思ってボイスメッセージを再生したら、周りに音が響いてしまったというのは、この違いから起きています。
通話中の相手の声も同じで、マナーモードの影響は受けません。通話がつながってから音量が足りないときに見るのは、マナーモードではなく通話中の音量です。
同じ音量ボタンが、そのとき鳴っているものに効く
端末の側面にある音量ボタンは一組しかありませんが、押したときに動く値は固定ではありません。そのとき何が鳴っているかによって、効く相手が入れ替わります。
- 通話中に押す:通話中の音量が動きます
- ボイスメッセージや動画を再生している最中に押す:再生音の音量が動きます
- 何も鳴っていないときに押す:端末によって、着信音の音量が動くこともあれば再生音の音量が動くこともあります
三つ目が、いちばん取り違えの起きるところです。静かなときに音量ボタンで上げておいたのに、あとで通話を始めたら相手の声が小さかったという場合、上げたのは通話中の音量ではなかったということになります。
確実なのは、直したい音が実際に鳴っている最中に音量ボタンを押すことです。ボイスメッセージなら再生しながら、通話なら通話しながら操作すれば、狙った入れ物に届きます。
さらに、通話中の音量は出力先ごとにも別々に覚えられています。本体のスピーカー、耳に当てて聞く受話口、つないだイヤホンは、それぞれ自分の音量を持っています。イヤホンを外した瞬間に音が大きくなったように感じるのは、音量が変わったのではなく、別の入れ物に切り替わったからです。
症状の組み合わせから、どの音量がゼロかを逆算する
音量が入れ物ごとに分かれているなら、鳴る音と鳴らない音の組み合わせから、どこが下がっているのかを絞り込めます。
| 起きていること | 下がっている可能性が高いもの | 確かめ方 |
|---|---|---|
| 通知音は鳴るのにボイスメッセージが聞こえない | 再生音の音量 | ボイスメッセージを再生しながら音量ボタンを押す |
| ボイスメッセージは聞こえるのに通知音が鳴らない | 着信音と通知音の音量、またはマナーモード | 何も再生していない状態で端末の音量設定を開く |
| 通話中だけ相手の声が小さい | 通話中の音量 | 通話しながら音量ボタンを押す |
| どの音もまったく鳴らない | 端末全体が消音になっている | ほかのアプリで音が鳴るか試す |
| 自分の声が相手に届かない | 音量の問題ではない | マイクの権限や通話の接続を確認する |
一番下の行だけは音量の話ではありません。相手側で自分の声が聞こえていないときに見るのは、マイクの権限や通話そのものがつながっているかどうかで、音量とは別の層の問題です。
通知音がまったく鳴らないときも、音量がゼロになっている場合と、通知そのものが端末に届いていない場合があります。ほかのアプリの通知は届いているのか、カカオトークの通知だけが来ていないのかを先に見ると、音量を触るべきかどうかが分かれます。
自分の音量を変えても、相手側では何も起きていない
音量は、最後まで自分の端末の中だけで完結する設定です。大きくしても小さくしても、相手の画面には何も表示されませんし、相手に通知が届くこともありません。
ミュートや静かなトークルームのように、通知そのものを出さない設定とも仕組みが違います。ミュートは「音を出さない」とアプリ側に指示するもので、音量は鳴ると決まった音の大きさだけを決めています。両方が同時にかかっていることもあるので、ミュートを解除したのに静かなままなら、次に見るのは音量です。
そのため、音量をいじったことで相手に何かが伝わる心配はありません。裏を返せば、音量をどう変えても相手側の問題は一つも直らないということでもあります。相手の声が小さいという話になったときは、どちらの端末で何が起きているのかを分けて考えることになります。
迷ったときの問いは一つです。いま直したい音は、鳴っていないときに気づく音か、自分で再生して初めて出る音か、通話中にしか出ない音か。この三つのどれかを決めれば、触るべき音量は自動的に決まります。
まとめ
カカオトークの音量は、アプリの中ではなく端末の側にあり、しかも一つではありません。着信音と通知音、自分で再生した音、通話中の声は別の値として保存されていて、音量ボタンはそのとき鳴っているものに効きます。
直らないときは、音量を上げる前に、鳴る音と鳴らない音の組み合わせを確かめてください。どれが鳴るかが分かれば、下がっている入れ物は一つに絞れます。
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