カカオトークの再起動で直る不具合・直らない不具合|正しいやり方も解説
カカオトークの調子が悪いときに調べると、ほとんどの解説で最初に出てくるのが「まずアプリを再起動してみてください」という一文です。ところが実際にアプリを開いて設定の中を探しても、再起動という項目はどこにも見つかりません。再起動はカカオトークの機能ではなく、端末の側で行う操作だからです。そしてこの操作には、あっさり直る不具合と、何度繰り返しても直らない不具合がはっきり分かれています。この記事では、カカオトークの再起動が実際に何をしているのか、どの症状に効いてどの症状に効かないのかを整理します。
どの解説も最初に再起動をすすめる理由
再起動が対処法の先頭に置かれるのは、それが最も効く方法だからではありません。原因を特定しないまま試せて、失うものがほとんどなく、それでいて実際に直ることがある。この三つがそろっているからです。
裏を返すと、効く保証がないからこそ最初に置かれている手順だとも言えます。再起動は原因の説明ではなく、原因を絞り込む前に一度だけ状態を作り直してみる操作です。ここを踏まえておくと、効かなかったときに自分の操作が悪かったのだと考えて同じことを繰り返さずに済みます。
再起動と呼ばれている操作は三つある
まぎらわしいのは、日常会話で再起動と呼ばれている操作が一つではないことです。
| 操作 | 実際に起きていること | 再起動に当たるか |
|---|---|---|
| ホーム画面に戻る・別のアプリに移る | 画面から見えなくなるだけで、カカオトークは開いたまま | 当たらない |
| 切り替え画面から消して開き直す | 開いている状態をいったん解いて作り直す | アプリの再起動 |
| 端末の電源を入れ直す | 端末の機能や通信も含めてすべて立ち上げ直す | 端末の再起動 |
| 削除して入れ直す | 端末の中にあるデータごと入れ替える | 別の操作 |
解説記事で「完全に終了させてから」と書かれているのは、二番目のことです。ホーム画面に戻っただけではカカオトークは終了していないので、そのまま開き直しても状態は何も変わりません。再起動したのに直らなかったという人の中には、一番目をやって二番目をやっていないだけの場合が混じっています。
手順としては、最近使ったアプリを一覧できる切り替え画面を出し、カカオトークの画面をスワイプして一覧から消してから、もう一度アイコンを押して開きます。切り替え画面の出し方は機種や端末の設定によって異なる場合があります。
アプリの再起動と端末の再起動は、効く場面が違う
二つはよく並べて案内されますが、届く範囲が違います。
アプリの再起動が作り直せるのは、カカオトークの中で起きていることだけです。これに対して端末の再起動では、通信のつなぎ直しも同時に起こり、端末そのものの動作も立ち上げ直されます。
そのため、通知が鳴らない、音が出ない、カメラやマイクが反応しないといった症状は、端末の再起動でないと動かないことがあります。これらはカカオトークが単独で持っている機能ではなく、端末の側から借りている部分だからです。
順番としては、手軽なアプリの再起動を先に試し、それで足りなければ端末の再起動に進むのが無駄がありません。
再起動で直る不具合と、直らない不具合
症状を並べてみると、境目がはっきりします。
| 症状 | 再起動の効きめ | 理由 |
|---|---|---|
| 設定を変えたのに画面に反映されない | 効くことが多い | 古い表示が残っているだけ |
| 画面が固まって操作を受け付けない | 効くことが多い | 動作が止まっているのは今の状態 |
| 未読の数字が実際の件数と合わない | 効くことがある | 数字は表示側が持っている情報 |
| 送信が急に遅い・つながりにくい | 効くことがある | 接続をつなぎ直せる |
| 特定の相手にだけ届かない | 効かない | 相手側の状態で決まっている |
| こちらの操作が相手の画面に反映されない | 効かない | 相手のアプリの側で決まる |
| 利用制限がかかっている | 効かない | アカウントの状態の問題 |
| 誰ともやり取りできない | 効かない | 回線か提供側の問題 |
境目は一つです。今この端末の画面の側で起きていることなのか、それとも相手・アカウント・回線の側ですでに決まっていることなのか。前者は状態を作り直せば消えますが、後者は端末の中に原因がないので、何度やっても結果は変わりません。
特定の相手にだけ届かないときにブロックを疑う手がかりや、こちらの取り消しが相手の画面で成立しない場合に相手のバージョンを疑う話は、それぞれ当サイトの専用記事で扱っています。
再起動で消えるもの、消えないもの
再起動をためらう理由として多いのが、何か失われるのではないかという不安です。その心配はほとんど要りません。トーク履歴、既読の状態、送信済みのメッセージ、変更した設定、友だちリストは、いずれも再起動では消えません。再起動はアプリを入れ直す操作ではなく、いま開いている状態を解いて作り直すだけだからです。
ただし、送信する前に入力していた文章については、そのまま残るとは限りません。長い文章を書いている途中であれば、コピーしてから再起動するほうが安心です。
注意したいのは、表で四番目に挙げた削除して入れ直す操作のほうです。こちらは端末に残っているトーク履歴を失うおそれがあり、再起動とはまったく性質が違います。同じ「入れ直す」という言葉でくくらないでください。
効くときは一回目で効く
もう一つ知っておくと時間を節約できるのが、再起動は繰り返しても効果が積み上がらないという点です。
一回目で状態は作り直されているので、二回目に新しく起きることはありません。一度試して症状が変わらなかったなら、再起動で届く範囲に原因がなかったという結果が出たということです。同じ操作を三回四回と重ねるより、次の層へ移ったほうが早く解決します。
不具合の対処で最も時間を使うのは、効かない方法を丁寧に繰り返してしまうときです。再起動は一回で判定できる手順だと考えてください。
再起動しても直らないときに見ていく順番
効かなかった場合は、原因が別の層にあります。近いところから順に確認していくと切り分けが進みます。
- 通信 — 他のアプリでも読み込みが遅いなら、カカオトークではなく回線の側です
- アプリのバージョン — 更新の手順は、当サイトのバージョンアップを扱った記事にまとめています
- 端末の許可 — 通知・カメラ・マイクなどの許可は、権限を扱った記事で症状別に整理しています
- 相手の側 — 相手のバージョンやブロックの可能性を扱った記事があります
- アカウントの状態 — 利用制限の原因と解除については専用記事で解説しています
- 提供側の障害 — 全体的に使えないときの確認方法は、障害を扱った記事が詳しいです
- 問い合わせ — ここまでで解決しない場合の窓口も記事にまとめています
上から順に見ていけば、多くの場合は途中で原因に当たります。順番を飛ばして最後から確認すると、単なる通信の問題だったという結末になりがちです。
まとめ
カカオトークの再起動は、アプリの中にある機能ではなく端末の側の操作です。そして直せるのは、今この画面の側で起きていることだけに限られます。設定が反映されない、固まる、数字が合わないといった症状には効きますが、相手の状態やアカウントの制限、回線や提供側の問題には届きません。
ホーム画面に戻るだけでは終了していないこと、アプリの再起動と端末の再起動では届く範囲が違うこと、そして効くときは一回目で効くこと。この三つを覚えておけば、直らない不具合を前に同じ操作を繰り返して時間を使うことがなくなります。効かなかったという結果も、原因の場所を教えてくれる立派な手がかりです。
当サイト「カカオトーク友達募集掲示板」では、カカオトークの友達を安全に募集できます。不具合の切り分け方を知っておくと、やり取りが止まったときも落ち着いて対応できます。ぜひご活用ください。