カカオトークで相手のバージョンが古いとどうなる?操作が届かない場面を解説

トラブルシューティング

カカオトークの不具合を調べると、たいてい「アプリを最新版に更新してください」と出てきます。ただしそこで想定されているのは自分のアプリで、やり取りしている相手のアプリが古い場合については、あまり語られません。カカオトークは二人の端末が同じ機能に対応していて初めて成立する操作がいくつかあり、相手のバージョンが古いと、こちらの画面では成功して見える操作が相手側で成立していないことがあります。この記事では、相手のバージョンが古いときに何が起きうるのかと、気づくための手がかりを整理します。

なお、これは相手の不注意を責めるための話ではありません。自動更新を切っている人、端末の空き容量が足りない人、そもそも端末が新しい版に対応していない人と、更新していない理由はさまざまです。

相手が使っているバージョンは、こちらの画面に表示されない

まず前提として、カカオトークには相手のアプリのバージョンを知る手段がありません。友だちリストにもプロフィール画面にもトークルームにも、相手が最新版かどうかを示す表示は出てきません。

そのため、こちらに分かるのは「自分の操作が自分の画面で成功したこと」だけです。相手の画面で同じ結果になったかどうかは、原則として確認できません。普段は意識しなくてよい違いですが、あとから食い違いが出たときに原因の候補として思い出せるかどうかで、対応がかなり変わります。

自分の画面で成功して見えても、相手側で成立していないことがある

相手のバージョンが古いときに影響が出やすい操作を整理すると、次のようになります。

操作こちらの画面相手のアプリが古いと起きうること
送信取り消しメッセージが消える取り消しが正常に反映されないことがある
プロフィールの出し分け設定は保存されるプロフィールの指定を認識できないことがある
スタンプのプレゼントエラーになる送る側・受け取る側どちらが古くても正しく動作しないことがある
引用返信こちらからは送れる後から追加された機能のため、相手のメニューに出ないことがある
アニメーションのスタンプ送信できる古い端末では正常に表示されないことがある
無料通話発信できる通話機能に対応していない旧版だと繋がらないことがある

いずれも「必ずそうなる」ものではなく、可能性として知っておく類の話です。共通しているのは、こちら側にはエラーが出ないため、うまくいかなかったことに気づけないという点です。

いちばん影響が大きいのは送信取り消し

この中で結果が重いのが送信取り消しです。カカオトークの送信取り消しは送信から5分以内という制限があり、間に合えば自分の画面からメッセージは消えます。ところが、相手のアプリが古い場合は取り消しが正常に反映されないことがあります。

つまり、自分の画面から消えたことは、相手の画面からも消えた証拠にはならないということです。誤送信のあとに「消したから大丈夫」と考えて話を進めると、相手だけがその内容を見たままで会話が続くことになります。

現実的な対処は、取り消しが成功したかどうかを気にするより、相手はすでに読んだ前提で次の一言を送ることです。もともとカカオトークでは、取り消しても取り消しの跡がトークルームに残りますし、届いた時点の通知で内容が見えていることもあります。取り消しの手順や5分の制限そのものについては、送信取り消しを扱った記事を参照してください。

見せ方を分けている場合も、意図どおりにならないことがある

相手ごとに違うプロフィールを見せる機能を使っている場合も、相手のアプリが古いとプロフィールの指定を認識できないことがあります。設定した側の画面では正しく保存されているので、こちらからは異常が見えません。

この機能をプライバシーのために使っている人ほど、影響は大きくなります。見せたくない情報を隠したつもりで、相手の画面には別のプロフィールが出ている可能性があるためです。隠す目的で使う機能は、相手側の環境に左右されない方法と組み合わせるのが安全です。そもそも見られたくない情報は登録しない、という判断が最も確実になります。機能の仕組みや設定手順は、マルチプロフィールを扱った記事にまとめています。

「届かない」の原因を相手のバージョンに決めつけない

一方で、うまくいかないことを何でも相手のバージョンのせいにするのも危険です。同じ症状には、たいてい別の原因のほうが多く当てはまります。

症状まず考えられること
返事が来ない通知に気づいていない、通知を切っている、読んで後回しにしている
相手だけ表示が違う端末やOSの違いによる表示差
通話が繋がらない相手の設定、通信環境、アカウントの状態
プレゼントが受け取れない相手がすでに所持している、友だち関係、決済側の問題

相手のバージョンは、確かめる手段がないぶん、切り分けの最後に置く候補と考えてください。確認できない原因を最初に疑うと、確認できる原因を見落とします。返事が来ないこと自体の切り分けは、返信が来ないときの記事のほうが詳しく扱っています。

確かめられるのは自分側だけ

できることは限られていて、順番も決まっています。

  1. 自分のアプリが最新版かどうかを確認する(これは自分だけで完結します)
  2. アプリを一度完全に終了して再起動し、こちら側の一時的な不具合を除く
  3. それでも食い違うなら、相手に聞く

3つ目以外に、相手の環境を知る方法はありません。聞くときは「更新してください」と要求する形にせず、「こちらではこう見えているのですが、そちらではどう表示されていますか」と、事実を突き合わせる形にすると角が立ちません。相手からすれば、自分の画面は普通に見えているので、何を指摘されているのか分からないのが普通です。

なお、メニューの名称や位置は、アプリのバージョンや端末によって異なる場合があります。更新の手順そのものは、バージョンアップを扱った記事を参照してください。

大事な用件は、新しい機能に頼らない

相手の環境が分からない以上、確実に伝えたいことほど、古い版でも同じように届く形で送るのが結局は早道です。

  • 予定や待ち合わせなど間違えられない内容は、装飾や機能ではなく本文の文章で書く
  • 気持ちを伝えたいときも、スタンプだけで済ませず一言添える
  • 誤送信したときは、取り消しに頼らず次の一行で訂正する
  • 相手が更新できない事情を抱えている場合は、写真や通話ではなくテキストに寄せる

これは相手のバージョンが古いときに限らず、相手の画面がこちらと同じとは限らないという前提そのものへの備えになります。

まとめ

カカオトークでは相手のアプリのバージョンを知る手段がなく、こちらに分かるのは自分の操作が自分の画面で成功したことだけです。相手のバージョンが古いと、送信取り消しが反映されない、プロフィールの出し分けが認識されない、プレゼントや引用返信が使えないといったことが起こりえますが、こちら側にはエラーが出ないため気づけません。

特に送信取り消しは、消えたように見えても相手の画面に残っている可能性があるため、読まれた前提で対応するのが安全です。一方で、届かない原因を何でもバージョンのせいにすると、確認できるはずの原因を見落とします。自分のアプリを最新にしたうえで、必要なら事実を突き合わせる形で相手に確認し、大事な用件は新しい機能に頼らずに伝えるのが現実的な進め方です。

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