カカオトーク バッテリー消費の原因|節約設定と通知の引き換え
カカオトークを入れてから電池の減りが早くなった気がする、という相談は珍しくありません。ところがカカオトークのバッテリー消費は、アプリを開いて文字を打っている時間だけで決まるわけではなく、画面を消している間の待受でも少しずつ進みます。そして厄介なことに、消費を抑えるための省電力設定は、多くの場合そのまま通知を止めてしまいます。この記事では、バッテリーを多く使っている場面の見分け方と、通知を犠牲にせずに減らせる設定を順番に整理します。
カカオトークのバッテリー消費は「開いていない時間」にも起きている
メッセージアプリは、新しいメッセージが届いたことをすぐ知らせるために、画面を閉じている間も新着を受け取れる状態を保っています。この待受は一回あたりの消費こそ小さいものの、一日中止まりません。
そのため、バッテリーの使用状況を見て「カカオトークが上位に出ている」ことと「カカオトークを長く使っている」ことは必ずしも一致しません。逆に言えば、使用時間を減らしても消費があまり変わらない場合、原因は操作ではなく待受や設定のほうにあります。
まずは、どの場面がどれくらい使っているのかを分けて考えるのが近道です。
バッテリーを多く使う場面の早見表
カカオトークの機能のうち、バッテリー消費が目に見えて大きくなるのは次の場面です。
| 場面 | 消費の傾向 | 減らせるか |
|---|---|---|
| 音声通話 | 通話している時間に比例して増える | 長電話を控えれば直接減る |
| ビデオ通話 | 音声通話より大きい。効果やフィルターを重ねると端末の負荷がさらに増える | カメラを切れば音声通話に近づく |
| 画面共有・画面録画 | 端末が発熱するほど大きい | 必要な場面だけに限る |
| 写真や動画の自動ダウンロード | 受け取るたびに裏側で読み込みが走る | 設定でオフにできる |
| 動きのあるスタンプやテーマ | 表示のたびに少しずつ増える | 動きの少ないものに変えると減る |
| 位置情報の共有 | 共有している間ずっと続く | 待ち合わせのときだけにする |
| 新着を受け取る待受 | 一回は小さいが常に続く | 止めると通知も止まる |
最後の行が、この記事の要点です。待受を止めればバッテリー消費は確実に減りますが、同時に新着に気づけなくなります。
減りが早いと感じたときに最初に見る三か所
原因を探すときは、影響の大きい順に見ていくと早く終わります。
- 通話とビデオ通話の合計時間 — 一日一時間を超えているなら、他の設定をいくら見直しても効果は小さくなります
- 写真や動画の自動ダウンロード — グループトークに入っていると、自分が開いていない画像まで読み込まれ続けます
- 位置情報の共有が続いていないか — 待ち合わせで共有したまま解除し忘れている場合があります
この三つで思い当たるものがなければ、原因はカカオトーク単体ではなく端末側の状態にある可能性が高くなります。
節約設定は通知と引き換えになる
ここがいちばん誤解されやすい部分です。端末の省電力機能はバッテリーによく効きますが、その効き方は「アプリを裏で動かさない」というものなので、カカオトークの通知も一緒に止まります。
| 設定 | バッテリーへの効き | カカオトークで起きること |
|---|---|---|
| 省電力モード・バッテリー最適化 | 大きい | 通知が遅れる、届かないことがある。演出やアニメーションが省略される |
| 裏側での動作を制限する | 中くらい | 通知は鳴っても中身の読み込みが遅れることがある |
| 通知そのものをオフにする | 中くらい | 新着に気づけない。開くまで既読はつかない |
| 写真や動画の自動ダウンロードをオフ | 中くらい | 画像は自分でタップするまで読み込まれない |
| 動きの少ないテーマや暗い配色にする | 端末による | 見た目が変わるだけで機能は変わらない |
| 位置情報を必要なときだけ許可する | 状況による | 現在地の共有を使うときに許可を求められる |
上の二つは通知を犠牲にする設定、下の三つは犠牲にしない設定です。とくにAndroid端末はメーカーごとに省電力機能の作りが違い、同じ「最適化」でも止まり方が変わります。iPhoneでも低電力モードの間は自動での取得が抑えられます。通知が来なくなったときの確認手順は、通知に絞った記事のほうが詳しいので、そちらを参照してください。
通知を保ったまま減らせる設定
副作用の小さい順に並べると、次のようになります。
- 写真や動画の自動ダウンロードをオフにする — 通知は今までどおり届き、画像だけが手動読み込みになります。通信量の節約にもつながります
- 使っていない機能の常時表示を切る — 画面上に状況を出し続ける機能を使っていない場合は、切っておくと待受の負担が減ります
- 動きの多いテーマやスタンプを控える — 効果は小さいものの、副作用はまったくありません
- 位置情報の共有をその都度に切り替える — 常に許可のままにしないだけで、待受が一つ減ります
これらを済ませてもまだ足りない場合にはじめて、省電力モードを検討します。その際は「通知が遅れてもよい相手」と「すぐ気づきたい相手」を分けて考え、後者のトークルームだけは端末側で通知の優先度を上げておくと、取りこぼしを減らせます。
通話とビデオ通話は別枠で考える
通話中のバッテリー消費は、設定の見直しでは吸収できません。長時間の通話を前提にするなら、はじめから電源につないでおくか、パソコン版に切り替えるほうが現実的です。パソコン版で通話している間は、スマートフォンの画面を点ける回数そのものが減ります。
また、ビデオ通話に効果やフィルターを重ねる処理は端末の負荷を増やします。長く話す予定があるなら、映像が必要な場面だけカメラを入れ、あとは音声に切り替えるという使い方が無理のない落としどころです。動画を送るときも、残量が心もとないときは充電しながらのほうが安全です。
カカオトークが原因とは限らない場面
次のような症状が出ているときは、カカオトークの設定をいくら変えても改善しません。
- 触っていないのに本体が熱い — 別のアプリが裏で動いているか、端末そのものの不調が疑われます
- どのアプリを使っても同じように減る — バッテリー自体の劣化が進んでいる可能性があります
- 電波の悪い場所にいる時間が長い — 接続を探し続ける状態は、アプリの種類を問わず消費が増えます
- 入れ直した直後だけ減りが早い — 再インストール後はデータの読み込みが集中するため、数日で落ち着くことがあります
カカオトークのバッテリー消費だけを疑う前に、端末の使用状況の画面で他のアプリと並べて見比べておくと、切り分けが早く済みます。なお、メニューの名称や位置、省電力機能の効き方は、アプリのバージョンや端末によって異なる場合があります。
まとめ
カカオトークのバッテリー消費について、押さえておきたい点をまとめます。
- 消費は操作時間だけでなく、画面を閉じている間の待受でも進む
- 影響が大きいのは通話・ビデオ通話・画面共有で、設定の見直しでは吸収できない
- 省電力モードやバッテリー最適化はよく効くが、通知が遅れる・届かなくなる副作用がある
- 自動ダウンロードのオフや位置情報の都度許可なら、通知を犠牲にせずに減らせる
- 本体が熱い、どのアプリでも同じように減るという場合は、原因がカカオトーク側にない
バッテリーと通知は片方を取れば片方が減る関係にあるので、まずは副作用のない設定から順に試し、それでも足りないときだけ省電力側に寄せるのが失敗の少ない進め方です。
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