カカオトークで個人情報を聞かれたら|教えずに用が足りる形の探し方

安全対策

カカオトークの安全に関する解説は、どれも「本名や住所は教えない」で終わっています。ところが実際に個人情報を聞かれる場面で困るのは、教えていいかどうかより、教えないと決めたあとに会話をどう進めるかのほうです。この記事では、カカオトークで個人情報を聞かれたときに、断らずに情報も渡さない進め方を整理します。

「教えない」だけで止まるのは、相手の用事が宙に浮くから

聞かれたものに答えないと、相手が言い出した用事はそのまま残ります。連絡先を交換したい、待ち合わせたい、贈り物をしたい。断りは、その用事に対して何も答えていません。だから相手は同じことをもう一度聞くか、話がそこで途切れるかのどちらかになり、気まずさに負けて結局渡してしまう、という流れになりがちです。

抜け道は、断ることでも渡すことでもない三つ目にあります。相手の用事はそのまま引き受けて、聞かれた情報だけを渡さない形です。

聞かれているのは情報そのものか、それでできることか

分かれ目はここです。相手が欲しいのが情報そのものであることは実は少なく、たいていはその情報を使ってやりたいことのほうが目的です。目的が果たせるなら、渡すものは別で構いません。

聞かれるもの相手の用事渡さずに済ませる形
電話番号連絡が取れる状態にするカカオIDを伝える、QRコードを見せる
現在地待ち合わせて合流する駅や店の名前を送る
本名呼び方を決める呼んでほしい名前だけ伝える
住所物を贈る住所のいらない引換券タイプのギフトを選んでもらう
勤務先や学校名どんな生活かを知る業種か、学生かどうかの粒度で答える
顔写真当日に見分ける服装や持ち物を伝える

この表で目を引くのは、右の列が自分で編み出した苦しまぎれの案ではなく、カカオトークが最初から別の入口として用意しているものだという点です。電話番号を知らせずに友だちになれるようにIDとQRコードがあり、贈り物には住所を登録しないで済む引換券タイプが並んでいます。宅配タイプだけが住所の登録を必要とします。年齢を聞かれる場面については、韓国の相手が最初に年齢を確かめる事情を含めて別の記事に整理してあります。

代わりの形は三つの型に分かれる

どう言い換えればよいか迷ったときは、次の三つのどれかに当てはめると探しやすくなります。

やっていること
別の手段に置き換える同じ用事を果たす別の機能を使う電話番号ではなくIDやQRコードで追加してもらう
粗さを落とす同じ種類の情報を、細かさだけ下げて渡す番地ではなく沿線や市区、本名ではなく呼び名
向きを変える自分から渡さず、相手から動いてもらう相手のQRコードを送ってもらい、自分から追加する

三つ目は、カカオトークの許可に関する設定の多くが「される側」に付いていることを利用した形です。この仕組みは、相手側の設定が原因で先に進めないときの対処を扱った記事のほうで詳しく整理しています。

代わりの形を出したときの反応は、断ったときより正確な材料になる

代案は断りではありません。相手の用事を果たす気があると示したうえで、渡すものだけを替えています。したがって、用事が言葉どおりのものなら、相手が拒む理由はありません。

反応の読み方は単純です。代案で話が前に進めば、用事は本物だったということです。代案では駄目だと言われたときは、なぜその形でないと果たせないのかを聞いてみてください。宅配で送りたいので住所が要る、といった説明ができるなら筋が通っています。理由が返ってこない、急かされる、話をそらされるという形になるときは、用事のほうが後から付けられたものだと考えられます。

聞かれたことに答えないでいると、相手の反応は「怒っているのか」「嫌われたのか」といった感情の読み合いになりますが、代案への反応は用事が果たせるかどうかの一点だけで測れます。関係を続けるかどうかを決める材料としては、断ったときの引き下がり方を見る方法もあり、そちらは信頼できる相手の見分け方を扱った記事にまとめてあります。

代わりが見つからないものは、性質の違う二種類しかない

ここまでの形をひととおり試しても代わりが用意できないものは、二つのどちらかです。

一つは、宅配タイプのギフトのように、実際に物や手続きが動くために情報そのものが要る場合です。これは渡すかどうかを自分で判断する場面に戻ります。判断するときは、渡したあとで取り消せるかどうかで手段を選んでください。手段ごとに相手へ渡る情報と取り消せる範囲が違うので、連絡先の教え方を比べた記事が参考になります。

もう一つは、認証番号やパスワードです。こちらは代わりの形を探す対象ですらありません。本人以外がそれを使う場面が存在しないためで、家族や知人が善意で手伝おうとしている場合でも変わりません。誰かに操作を代わってもらえる範囲については、頼めることと頼めないことを分けた記事に整理してあります。

**相手が言っている用事は、その情報そのものがないと果たせないのか。**この一問で、今どちらの側の話をしているのかがはっきりします。

まとめ

カカオトークで個人情報を聞かれたときは、教えるか断るかの二択で考える必要はありません。相手の用事を引き受けたまま、渡すものだけを替える形が用意されています。電話番号にはIDとQRコード、現在地には駅や店の名前、住所には引換券タイプのギフトというように、多くはカカオトークの機能として最初から並んでいるものです。

代わりの形は、別の手段に置き換える、粗さを落とす、向きを変えるの三つに分かれます。代案を出したあとの反応は、断ったときの反応よりも読みやすい材料になります。代わりが見つからないのは、物が実際に動く場合と、認証番号のように誰にも渡さない情報の場合だけです。

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