カカオトークで送られてきたリンク|開く前の判断は送り主では決まらない

安全対策

カカオトークの安全に関する案内には、ほぼ必ず「不審なリンクを開かない」という一行が入っています。ところが、送られてきたリンクを前にして実際に困るのは、そこではありません。困るのは、そのリンクが不審かどうかを、開く前にどうやって決めるのかという一点です。

この記事では、開く前に見られるものと、それが手がかりにならなくなる条件を整理します。開いてしまったあとの対処は、そちらを扱った記事にまとめてあります。

「不審なリンクを開かない」は、不審だと分かることが前提になっている

この一行は、乗っ取りの予防策にも、詐欺の対策にも、初心者向けの心得にも、ほとんど同じ形で置かれています。

ただ、どの案内も「開かない」で終わっていて、その手前にある判定のしかたには触れていません。不審だと分かっているなら、最初から迷ってはいないはずです。迷いが起きるのは、不審とも安全とも決まらない状態で、画面に一行のリンクが置かれているときだけです。

つまりこの助言は、判定がすでに終わっている人に向けて書かれています。まだ終わっていない人には、実行できる指示になっていません。

開く前に見られるものは、思っているより少ない

リンクを開く前に確かめられるのは、リンクそのものと、その周りに写っているものだけです。そして、その一つひとつが働かなくなる条件が、カカオトークではそろっています。

開く前に見るもの普段はこう働く働かなくなる条件
送り主が誰か知っている相手なら安心できる乗っ取られたアカウントは、まさに友だちに向けてリンクを送る形で表に出る
文面の書き方不自然な日本語なら警戒できる翻訳を通した相手の文は、普段から不自然に見えている
リンクの並び見慣れない形なら避けられる韓国のサービスのリンクは、そもそも見慣れない形をしている
届いた場所知らない相手なら身構えられる友だちリストにいない相手からも、メッセージは普通に届く
会話の流れ話の続きなら自然だと分かる崩れる条件がない

上の四つは、相手の側の事情や、相手が使っている言語によって効いたり効かなかったりします。最後の一つだけが、相手が誰であっても同じように働きます。

知っている相手から届いたことは、開いてよい理由にならない

アカウントが乗っ取られたとき、外から見て最初に表れるのは、本人が送った覚えのないメッセージが友だちに届くことです。「変なリンクが送られてきた」と友だちに指摘されて、本人がはじめて気づくという順番になります。

大事なのは順番のほうです。乗っ取りは、被害者本人が知る前に、その友だちの画面に先に出ます。受け取った側からすると、いつもの名前、いつもの写真、いつものトークルームの続きとしてリンクが届きます。手がかりになりそうなものが、一つも変わっていません。

だから「知っている人だから大丈夫」は、判断を助けるどころか、いちばん通りやすい理由になってしまいます。相手そのものを信用してよいかは別の問題で、信頼できる相手の決め方を扱った記事に整理してあります。

韓国の相手とのやり取りでは、正規のリンクも読めない形で届く

カカオトークの翻訳が扱うのは、トークルームに文字として流れてきたメッセージだけです。共有されたリンク先のページは、カカオトークの外にあるので翻訳の対象になりません。ギフトやショップといったサービス画面も、アプリ側の表示言語の問題なので韓国語のまま出てきます。

この二つが重なると、判断の材料がもう一段減ります。

  • 韓国語で書かれていることは、怪しさの証拠にならない。正規の画面もそうなっているため
  • 日本語で書かれていることも、安全の証拠にならない。偽の画面を日本語で作ることはできるため
  • 開いた先を読んで確かめようとしても、読めない言語のページが出てくる場合がある

日本語のやり取りだけなら、開いた先の画面を見て引き返すという手が残ります。韓国の相手とやり取りしている場合は、その最後の一手が使えないことがあると考えておいたほうが安全です。とくに支払いやログインを求められたときに、内容が読めないまま進むことになりやすい場面です。

「別ルートで本人に確認」は、経路が一本の相手には使えない

友だちから不審なメッセージが届いたときの定番の助言に、電話や別のやり取りの手段で本人に直接確かめる、というものがあります。乗っ取りなら本人は気づいていないので、これは筋の通った手です。

ただしこの指示は、相手との連絡経路が二本ある人に向けて書かれています。掲示板で知り合った相手とは、カカオトークしかつながっていないのが普通です。経路が一本しかない人にとっては、最初から実行できません。

同じトークルームの中で聞き返す方法は残りますが、その問いかけは、リンクを送ってきたのと同じ入口に届きます。返事が来ても、別ルートの確認にはなりません。二本目の連絡手段を持つかどうかは、それ自体に失うものがあるので別の記事で扱っています。

残るのは「自分が頼んだかどうか」だけ

四つの手がかりが順に効かなくなったあとに残るのは、リンクの側ではなく、こちらの側にある事実です。そのリンクを、自分が頼んだかどうか。これだけは、相手が乗っ取られていても、相手が韓国語を使っていても、相手を知らなくても、変わりません。

リンクの出どころこちらが頼んだか開く前にできること
自分から送ってほしいと頼んだもの頼んだ待っていたものと中身が合っているかだけ見る
会話の流れで相手が出してきたもの頼んでいないが、話は続いている何のリンクなのかを一言聞いてから開く
話の流れと関係なく急に届いたもの頼んでいない開かなくても会話は止まらない
知らない相手から最初に届いたもの頼んでいない開く理由がそもそもない

判断に迷ったら、リンクを見るのをやめて、一つだけ自分に聞いてみてください。そのリンクは、自分が頼んだものか。頼んでいないものは、送り主が誰であっても同じ扱いにできます。急いで判定しようとするより、こちらのほうが早く決まります。

逆のことも起きます。親しくなるほど「断りにくいから開く」が増えますが、関係が深まることとリンクが安全になることのあいだに関係はありません。頼んでいないものを開かずに置いておくのは、相手を疑う行為ではなく、自分の側の手順を一つ決めているだけです。

なお、リンクではなくコードの画像が届いた場合も、読み取る前の考え方は同じです。そちらは手順を含めて別の記事にまとめてあります。

まとめ

カカオトークで送られてきたリンクについて、ここまでの内容を整理します。

  • 「不審なリンクを開かない」という助言は、不審だと分かっていることが前提になっていて、判定のしかたには触れていない
  • 送り主・文面・リンクの並び・届いた場所という四つの手がかりは、乗っ取り、翻訳、韓国のサービス、友だち以外からの受信という条件でそれぞれ働かなくなる
  • 知っている相手から届いたことは、開いてよい理由にならない。乗っ取りは本人が気づく前に友だちの画面に先に出る
  • 翻訳が効くのはトークの文字だけなので、開いた先の画面を読んで引き返すという最後の一手が使えないことがある
  • 別ルートで本人に確認する方法は、連絡経路が一本しかない相手には最初から使えない
  • 最後に残る基準は「自分が頼んだリンクかどうか」で、これだけは相手の事情に左右されない

当サイト「カカオトーク友達募集掲示板」では、カカオトークの友達を安全に募集できます。やり取りを始めたあとの判断に迷ったときは、こうした記事もあわせてご活用ください。

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